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ふとん 随想 水 1-5

ふとん

寒さで、目が覚めた。

午前三時を少し過ぎていた。窓を細く開けたまま寝たのは、昨日までの夜がまだ夏の続きみたいな顔をしていたからで、私は、それを信じていた。

足の指が冷たかった。

タオルケットを引き寄せても、薄い布は肩までしか届かず、足首から先がはみ出した。丸まってみる。膝を胸に寄せると、今度は背中に、窓からの風がすべりこんだ。

十月の夜は、こういう裏切り方をする。

(了)

初出 note 二〇二六年十月八日